デジカメ(デジタルカメラ)とは、一般のカメラがレンズを通した光を映像として記録するのにフィルムを用いるのに対し、CCDやCMOSなどの撮像素子を用いるタイプのカメラの事です。
以前は撮像素子のきめが粗く、美しい写真は撮れなかったのですが、最近では300万画素のものも現れる等、進化が著しく、もはや一般的用途ではフィルムカメラに劣らぬものとなりました。いえ、むしろフィルムを現像に出したりする手間やその費用がかからない分だけ、フィルムカメラに勝るとも言えるでしょう。
一例ですが、一般的なISO100の24枚撮りフィルム一本を使った場合のコストを計算してみましょう。
フィルム代が230円程度(安売りの3本セットもの・一本あたり価格)
現像代は一本500円で、何処のラボでも大体似たようなものです。 プリントの代金はまちまちですが、一枚10円で計算すると24枚で240円 消費税もありますので、合計すると1000円程度は最低でもかかる事になりますね。(プリント代金が20円のラボなら、更に240円ほどよけいにかかります。)
つまり、普通のフィルム写真では、一枚あたりおよそ42円から53円のコストがかかっているのです。1000枚も撮影すると、42,000円から53,000円ほどにもなる事になりますね。カメラ一台分以上です。更に、カメラに付き物の電池代の事までも考えると、結構馬鹿にならない金額です。
デジカメの場合、これらのコストはかかりませんので、何百、何千と撮影しても、懐具合に影響しないのです。
ただし、欠点もあります。 デジカメは結構電池喰らいで、100枚も映すうちに電池切れになりますので、普通の乾電池などを使っていたら電池代がえらい事になります。
ですが、充電式のニッカド電池やニッケル水素電池を使用すれば、この問題は解決します。充電式の電池は、電池の価格としては割高で、専用の充電器も必要ですが、何度も(数百回)繰り返し充電して使えますので、結局安く上がります。
★(注意) 大電流を取り出せるニッケル水素電池が、撮影可能枚数も多く、デジカメ用としてはお勧めですが、充電器は必ずニッケル水素電池対応のものが必要になります。ニッカド専用の充電池では、ニッケル水素電池は充電しきれませんので、ご注意下さい。また、異なるタイプの電池を混ぜて使ってはいけません。故障の元になります。トミー、タカラなどのおもちゃメーカーから販売されており、お値段は一万円以下と、とても安いのですが、画素数が35万画素程度であったり、記録用のメディアが使えなかったりと、今現在での実用品として考えるには、いささか難があるものです。
但し、気軽に遊ぶものとして考えるなら、デザインもおしゃれで、なかなか面白いものもあります。(一昔前のデジカメと同じ程度の性能は持っております)
最も一般的なデジカメで、様々なデザインや機能のものが各メーカーから販売されております。軽く小さく、持ち運びの利便性を最優先させたものや、おしゃれなデザインのもの、また、ズームレンズや動画記録などの多機能な製品まで、多種多様です。
あまりにも品数が多いので、目移りしがちですか、ご自分の用途に合わせたものを選ぶようにしましょう。
プロ用や、セミプロ、ハイアマチュア用の高級機種です。撮影機としての機能としては最高ですが、価格も高く、一般的ではありませんので、ここでは扱いません。
デジカメで撮影した映像は、電子的なデータの形で、ICチップメモリ上に保存されます。以前はカメラ自体が内蔵するものが多かったのですが、現在では取り外し、交換が可能なメディアになっているものが大多数です。
この記録メディアは、カメラのタイプとは無関係に、メーカーによって種類が異なっておりますので、自分だけで使用する分には問題有りませんが、他の人とデータを交換したり、パソコンに取り込んだりする際には注意が必要です。メディアそのものは、異なるメーカーのものを使っても差し支えがありませんが、一部に相性が悪くて使えない場合もあり得ますので、注意しましょう。
フジフィルム、オリンパスなどのメーカーが採用しています。
以前は後述のCFに比べ価格が安いという特徴がありましたが、最近では価格は逆転しており、割高のメディアになっています。 接点が露出していますので、取り扱いにはやや注意が必要です。また、アダプタもCFのそれに比べると割高で、6,000円ほどします。
ニコン、キャノン、ミノルタなどのメーカーが採用しています。
同じサイズで、中身が小さなハードディスクであるという、大容量タイプのマイクロドライブというものも有りますが、デジカメでそれに対応している機種は僅かです。
CFカード自体が回路を内蔵しておりますので、アダプタの価格は安めで、2,000円程度です。
以前はスマートメディアに比べて割高感のあったメディアですが、最近値下げされ、価格は安くなりました。
ソニーのオリジナル規格で、他のメーカーは今のところ採用しておりません。(メディア自体はIOデータやメルコなどのメーカーからも出ております) 最近のソニー製パソコンには、このメモリースティックを直接読みとるスロットが着いて居るものが多く、ソニー製パソコンとのデータのやりとりには便利です。
価格的には、コンパクトフラッシュなどと大差有りません。
メディアにはこの様な種類がありますが、画像データ自体はJPEG方式という統一された規格で記録されますので、パソコン上でのやりとりには互換性の問題は通常有りません。但し、メディアをパソコンで読みとるためには、それぞれの規格に合わせたアダプタや読みとり装置が必要になります。
メディアを読みとる事の出来るアダプタや外部接続機器を使用する方法と、デジカメとパソコンを直接ケーブルで接続してデータを転送する方法とがあります。
通常、データ転送用のシリアルケーブルはデジカメに付属しておりますが、これは速度的に鈍いので、メディアを取り出し、アダプタや外部機器のリーダ・ライタを利用する方が快適です。(ただし、デジカメがUSBの端子を備えている場合は、直接繋いでも高速にデータ転送が可能です。)
デジカメからメディアを取り出す際には、必ず電源をオフにしましょう。オンにしたままで取り出すと、データを失ったり、メディアやカメラ自体の故障の原因になることもあります。 パソコンやアダプタから取り出すときも、注意が必要です。製品の注意書きに従って慎重に取り扱いましょう。また、スマートメディアの場合は接点が露出していますので、さわったりしないように注意しましょう。静電気が原因で壊れることがあります。
デジカメは、その画素の能力をフルに使った高画質なモードの他、幾つかの画素を省略して小さなサイズにしたモード、そして同じサイズでもJPEGの圧縮率を高めて画像ファイルのサイズを小さくしたモードなど、用途に応じて様々な使い方が出来ます。
(例)nikon coolpix950の場合 (撮影可能枚数の目安は、8MBのCFを使った場合のものです)
| モード | 画面サイズ(ピクセル) | 圧縮率 | 撮影可能枚数(8MB時) | 備考 |
| HI | 1600×1200 | 未圧縮 | 1枚 | 非常に高画質だが、こだわる人向け |
| FINE | 1600×1200 | 圧縮率1/4 | 8枚 | |
| NORMAL | 1600×1200 | 圧縮率1/8 | 16枚 | |
| BASIC | 1600×1200 | 圧縮率1/16 | 32枚 | |
| XGA FINE | 1024× 768 | 圧縮率1/4 | 19枚 | |
| XGA NORMAL | 1024× 768 | 圧縮率1/8 | 39枚 | |
| XGA BASIC | 1024× 768 | 圧縮率1/16 | 78枚 | |
| VGA FINE | 640× 480 | 圧縮率1/4 | 50枚 | |
| VGA NORMAL | 640× 480 | 圧縮率1/8 | 100枚 | |
|
VGA BASIC |
640× 480 | 圧縮率1/16 | 200枚 | たくさん撮れますが…… |
画像のサイズを小さく、そして圧縮率を上げるほどに、撮影可能な枚数は増えますが、その分画像のきめは粗くなります。きれいな写真を残したい場合には、高画質なモードを使用するようにしましょう。パソコンの画面で見るだけならともかくプリンターで大きなサイズに印刷するのでしたら、撮影時の画像サイズは大きくしておいた方がきれいに仕上がります。
大きな高画質の画像を後で加工して、小さなサイズの低画質画像に変換することは容易ですが、その逆は不可能です。(サイズだけは大きく出来ますが、画質は粗いままです)大きく綺麗な画像で撮影するためには、大きなメモリが必要ですので、メディアは大きめなものを使うのがよいでしょう。
ホームページでの画像など、さほど高画質である必要がない場合は、低画質なモードでも十分です。プリントアウトする予定が決してないので有れば、撮影枚数を多くするために画質を落としても構わないでしょう。 機種により、撮影できるモードは様々ですので、自分のカメラの説明書を読んで確認しておきましょう。
現在市販されている一般的なデジカメの画素数は最大で約330万画素ですが、昨年は210万画素、一昨年は130万画素程度でした。(2000年6月現在)
最新の、画素数の多い機種ほど、当然大きく綺麗な画像を撮影することが出来る訳ですが、出たばかりの最新機種は、値段の方も高めです。また、先にも申し上げたように、必ずしも最高画質を常に必要とするわけでもないのです。特に最高品質の大きなプリントを欲するのでないのでしたら、一世代前の210万画素、いえ、130万画素程度の機種でも十分に実用になります。
130万〜150万画素の機種は、在庫処分品で安く売られていることもありますし、メーカーによっては、廉価版として未だに現行機種としているところもあります。それらは価格的に330万画素の最新鋭の機種より相当こなれていますので、お買い得であるといえるでしょう。
デザインや機能など、デジカメは多種多様な製品が巷に溢れていますが、必ずしも全てが使いやすいと言えるものでもありません。お店で手に取ってみて、自分が「これなら使いやすい」と思える機種を選ぶのがよいでしょう。
持ち運びに不便でないか。(手にとって重さをみる)
スイッチの類は操作しやすいか。(小さすぎるボタンは使いづらいものです)
ファインダーは見やすいか。(とても重要なことです)
シャッターを切ってみて、感触がよいか。(撮るときの気分が違います)
電池のもちはどのくらいか。また、電池は一般的なものか、専用電池か。
ズームレンズか? その倍率は?(光学ズームの幅が広い方が良いです)
画像モードはどのくらい設定できるのか。
露出モードなどの機能はどうなっているか。(色々やってみたいなら……)
接写はどのくらい出来るのか(接写に関心があるならば……)
それらの設定や操作が、分かり易いかどうか?
メディアは何か。
USBの有無。(有れば便利です)